ここにあるすべての転造物は、ただ一組のダイスによって転造されました。
固定されているのはモジュール、圧力角、歯丈のみ!
外径も条数も左右ねじれも自由自在です。
転造って面白い!!
この実施例に並べてある転造品はすべて同じダイスによって加工してあるものです。
モジュール0.8、圧力角20度で作成してあるサンプルダイスによるものです。今回のトライでは、ブランク径として用意した最大径はφ12ですが、さらに大きな径で、はすば歯車の転造なども可能ではないかと考えています。
支持センターに干渉しないギリギリのブランク径がφ7となります。右ねじれ、左ねじれとも同じダイスで転造できました。
ねじれ角がおよそ45度になる転造を行ってみました。この場合もφ12、φ7の場合と同じダイスを使っています。ねじれ角度0度、つまり平歯車の転造も可能ではないかと考えています。いつかトライしてみます。
端面を確認していただくと、3条であることが確認できるかと思います。
モーターの強力化、及びフレームの剛性UPにより鉄材の転造も可能となります。必要な諸元のダイス製作をすれば、試作品製作も十分可能です。
展示会に来てくださったお客様から、「樹脂ウォームを作る際の型製作時、放電加工のマスターに使えるのでは?」と言うアイデアをいただきました。
スピーディーな型製作が行えそうです。
中国製スマートフォンのレンズ調整に使われると聞きました。これから需要が多くなる分野だろうと思われます。
ピッチ1.25㎜の同一ダイスで転造しました。ダイス間距離とねじれ角の調整で、緩めきつめ、多条ねじ、完全オリジナルねじも転造可能です。